【大学中退が語る】大学は辞めても大丈夫?大学を辞めることのメリット、デメリット

大学中退
中退男
中退男

大学を辞めることのメリットやデメリットがあるのか、自身の経験を踏まえ、現実的に考えていきます。

前回はこちら、「大学を辞めたお話

何に対してのメリットデメリット

まずは何にたいしてのメリットなのか考えます。
それは、「就職」もしくは「稼ぐこと」です。
ただし「就職」=「稼ぐこと」にはなり得ません。
なぜならば経営者ならば、視点が少し違ってくるからです。

「就職」=「労働者として稼ぐこと」こちらの方が近いでしょう。

そこで今回は「就職」に焦点を当ててメリット、デメリットを考えていきます。
また「大卒」「高卒」「短大卒」「専門卒」との比較になります。

大学中退メリット

大学中退におけるメリットですが、結論から述べるとほぼないと言えるでしょう。
とはいえ、0かというとそうではないです。
大きく分けると2つに絞ることができると考えますのでそれらについてお伝えします。
また特定条件下におけるメリットもあると考えますので、そちらもお伝えさせていただきます。

まずは通常のメリットです。

  • 自主退学
  • 年齢
  • (学費)

続いて特定条件下におけるメリットとなります。

  • ケガ・病気
  • 精神要因

それでは1つ1つ確認していきます。

通常メリット

メリットその1 自主退学

自主退学であれば残るものがあります。
それは「単位」です。

まず自主退学ですが、各々の大学の規定にもよりけりですが、それまで取得した単位の一部もしくは全部を残すことができます。
したがって自主退学であれば、取得した分の単位がすべて無駄になるということはないでしょう。
そのため、のちに2年次や3年次に編入することもできるという意味では「高卒」と比較した際にメリットになります。
ただし「大卒」と比較した際は、当然デメリットになります。

メリットその2 年齢

次は何年次に退学したかがポイントです。
中退者のメリットの2つ目は若さ、年齢です。
いうなれば大卒者よりも早く就職でき、社会に出れるというのがポイントです。
しかし「高卒」と比較した際はデメリットになります。
高卒の方が早く社会に出ているケースが多いためです。
また、就職するためにインターンに出る学生も少なくないので、3年次や4年次での退学の場合、メリットは限りなく薄くなると考えられます。
さらに、2年制の専門や、短大も存在するため、2年次終了以降の退学のメリットはかなり薄いと言えます。
退学するならば早いに越したことはないです。

おまけ

学費をそれ以上払わなくてよくなるのも、メリットとも言えなくはないですが、「高卒」はそもそも大学への入学金や学費を払っていません。
奨学金を借りているのならば、卒業もしていない学校のために、払い続けることになります。

特定条件下におけるメリット

ケガ・病気

けがや病気を患っている場合です。
こういった理由で通学が困難だったり、長期入院等で学業に専念できない状態の場合は、休学、退学が大きなメリットになります。
通えない間の学費は無駄になってしまいますし、何より療養に専念することができます。

精神要因

いじめや学業不振などで、精神面が良好でない状態です。
1つ目と似ていますが、こちらも退学や休学でその原因を取り除くことで、心身ともに健康であるためのメリットになります。
特に鬱や人間不信などで、社会復帰が難しくなってしまうと、中退以上に人生設計に影響が出てしまい、就職やその後のキャリア形成が困難になってしまいます。

あくまでも心身共に健康であって、新卒での就活で活きてくるのが学歴です。
大学といっても教育機関の一種です。
絶対に卒業しなければいけないものでもないです。
自身の健康を犠牲にする必要まではないです。

大学中退デメリット

こちらも2つに絞れると考えます。
大きなデメリットと小さなデメリットの2つです。

特大デメリット

こちらは言わずもがな、就職難度が跳ね上がります。
もっというと開かれている門戸が少ないです。
大卒求人が非常に多く、高卒転職扱いなので非常に不利になります。
また、新卒カードが使えないため、求人に応募してくるのは、経験者であり、社会人です。
新卒での就活は、偏差値の高い低いがあれど、同じ大学生です。
高卒であっても在学中に就職活動していれば同じです。
しかし、中退者の場合は、すでに社会人経験もあり、即戦力になることできる人たちと戦わなければならないので、就職難度が高くなります。

小さなデメリット

中退における小さいほうのデメリットですが、やはりドロップアウトした事実を見られる点です。
さらに詳しく言いますと、就職の際などに、就職しても長く続かないのではないかと言う懸念を、先方が捨てきれないということです。
いかなる理由があろうと辞めてしまったことは事実ですので、日本ではそういった目で見られてしまうことが圧倒的に多いです。

逆に言えばこのくらいのデメリットしかないと言えます。
就職先次第で生涯年収が変わってきたり、福利厚生が大手は恐ろしいくらい充実してたりとするので、就職幅を狭めてしまう1つ目のデメリットは、多き過ぎるとも言えるのですが…

大学中退者が就職するには?

さんざんメリットはほぼない、デメリット就職難度が高いと書いてきましたが、退学者でも就職はできます。
私を拾ってくれた1社目の社長は「まぁちょっとはやく卒業したようなものでしょ」と採用をしてくれました。その会社も3か月で辞めましたが…

学歴社会は非情ですが、どうにでもなります。

就職における方針

フリーターはNG

まず大前提として、フリーターはお勧めしません。
ただでさえ不利を背負っているのに、余計に不利になります。
ただ精神や健康面に支障が出ていて、ちょっとした仕事しかできない、アルバイト先で継続して働いていれば正社員になれるなど、意味のある場合は別です。

方針と選択

さて、退学者が就職するために、まずやることは方針決めです。
例えばですが、とりあえず就職し地味に暮らせればよいのか、しっかり稼いで遊びたいのか、他にもいろいろあると思います。

前者であればだれでもできるような仕事や、生産性の低い仕事選択しましょう。
免許があれば運送系やドライバーはできます。
建設現場や、工場系も最低限の常識とガッツがあれば採用されやすいでしょう。
簿記などの資格を所持しているのであれば、経理など事務系もよっぽど大手でなければ、採用されることもあるでしょう。

反対にしっかり稼ぎたいのであれば、大学で勉強していない分、スキルを手にできるような職場選びをしましょう。
若手やスタートアップ系のベンチャーであれば学歴不問なことも多いです。
あらゆる仕事を少ない人数で行わなければならいないことも多く、様々な経験やスキルが得られることでしょう。
ただし、ある程度の残業や早出は初めのうちは覚悟をしておいた方が良いかと思います。
あとはどういったスキルが有用なのか調べ、極論フリーランスや企業したときに活きてくるのかも考えた方が良いです。
学歴の有無に関わらず、会社にいれば安定が保障される時代は過ぎていますので、1人でも稼げるくらいのスキルを身に着ける方が安全です。

面接書類対策

退学理由を考えておきましょう。ここでいう退学理由は本音の部分ではなく、建前上のものです。
もっと言うとポジティブな理由や、やむを得なずそうなった理由です。
やりたいことがあった、経済的な事情で…など面接官を納得させる理由を考えておきましょう。
十中八九聞かれます。
さらに掘り下げられても問題ないようにしておきましょう。
例えば経済的な理由を前面に出すと、「奨学金は?」とカウンターが飛んできます。
最終手段は家庭の事情です。「家庭の事情でちょっと…」と言うと相手も聞きづらいです。
気にせず聞いてくる人もいるので、ほんとに最終手段ですが…

就活

あとは本格的な就職活動となります。
ここでポイントになるのは転職エージェントの利用です。
大学や高校は支援課のようなところがあり、履歴書などを添削してくれる場合も多いです。
しかし退学者は支援してくれる人がいません。
友人もすでに就職しているか。在学中かどちらかがほとんどでしょう。
それらを踏まえると、客観的に履歴書や自己アピールなどを添削してくれるエージェントは最適です。
ただし、エージェントは就職させることでお金貰う仕事です。
そのため紹介される案件は必ずしも良い職場とは限りません。
条件をきっちりとすり合わせたうえで、一定の距離を保ち利用することをお勧めします。

ちなみにハローワークはあまりお勧めしません。
色々なサイトでも言われていますが、無料で掲載できるので、零細ブラックの方が多いです。
探せばよい求人もあると思いますが、少数だと思います。
少しでも良い職場を引きたいのであれば、少なくとも転職サイト、可能であればエージェントも利用しましょう。

このあたりについてより詳細な記事を出しておりますので、こちらもお読みいただければと思います。
→「【大学中退から正社員へ】経験者がおすすめする学歴に自身のないあなたのための就職方法

まとめ

メリット

  • 高卒と比較した際に、取得した単位を使用しての編入の選択肢を増やせる
  • 大卒と比較した際に、より早く社会にでることができる
  • (学費を払わなくてもよくなる)

デメリット

  • 最終学歴が高卒になる。
  • 就職難度が通常の高卒や大卒の一斉就活と比べ高い

以上がまとめとなります。
自身の置かれている状態や環境などを振り返ってみて、退学を視野に入れる際は慎重に判断していただければと思います。

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